ホワイトカラー エグゼンプション(2)

昨年12月18日のブログでホワイトカラー エグゼンプションには反対と記載した。
http://d.hatena.ne.jp/akiweb/20061218/1166450196

が、政策研究大学院大学濱口桂一郎教授の意見を読み、考えが変わった。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070201/118220/?P=1

濱口教授によれば、「残業代」と「長時間労働」は全くの別問題で、
ホワイトカラー エグゼンプションは本来「残業代」のみを扱った問題とのこと。

長時間労働」に関して別の法律で規制するということであれば、「残業代」が適用除外となる職種を増やすことには賛成できる。

(1)過去に年功序列の賃金体系で給与が上がった
(2)昔と違い名前だけの管理職は企業が増やさなくなった
(3)その結果、管理職にはなれないが残業代がつくため管理職よりも手取りの多い層が存在する
ということをよく耳にするためだ。
主観ですが、概ね年収800万円以上の仕事に関して残業代が付くことの方がおかしいのではないかと感じる。


本来、「残業代の適用除外」のことだったホワイトカラー エグゼンプションが、働きすぎを助長するということで大反対を受けたのは記憶に新しいところ。(私も新聞などを読みそう思っていた)

これは規制改革・民間開放推進会議内閣府)が2005年12月に公表した第2次答申で、
少子化対策の一環として、仕事と育児の両立を可能にする多様な働き方の推進が必要である。そのために、“労働時間規制を外すべきだ」
と言ったことから、「残業代」と「長時間労働」の話がごっちゃになってしまったそうだ。


説明すべき人の言葉が不正確であり、それがやや感情的な形で増幅されたことによって必要な改革がなされなかったのだとしたら残念だ。