2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ロードス島攻防記

海の都の物語によく出てきていた「ロードス騎士団」。 不思議な存在と思っていたのだけど、その成り立ちから物語を通してとても面白く理解できた。 以下本文より要約、抜粋。 イェルサレムがイスラム教徒の支配下にあった九世紀の中頃にアマルフィの富裕な商…

NASAより宇宙に近い町工場

「ニッチ(すきま)をねらえ」とよくいわれますが、ニッチというものは「見つける」ものではありません。ニッチは自分でつくるものです。誰かがつくったニッチは、その誰かのもの。だから、自分でつくらなければいけません。 そのためには自分でやって、苦し…

海の都の物語(6)

■[本・映画]海の都の物語(6)マキアヴェッリの著作が、ルネサンス時代を代表するだけでなく、時代を超えて通用する政治哲学の古典となり得たのは、理想を述べたからではなく、現実を喝破したからである。・・・勝手に平和宣言をしただけでは平和は達成でき…

海の都の物語(5)

■[本・映画]海の都の物語(5)人間、なにが得になるかはわからない。要は、運がめぐってくるのをじっと待つことだが、待つには、待つことに耐えられるだけの体力が必要だ。ヴェネツィアがスペインやポルトガルの挑戦に耐えられたのは、彼らの”多角経営”のお…

海の都の物語(4)

「良識とは、受け身に立たされた側の云々することなのだ。行動の主導権をにぎった側は、常に非良識的に行動するものである」 ―当時のヴェネツィア外交官の報告書から― (21ページ)現実主義者が誤りを犯すのは、自分たちが合理主義者でリアリストなものだ…