2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ローマ人の物語27 すべての道はローマに通ず(上)

敷石のふちが丸くすり減っているのは、ローマ帝国が衰退しはじめて以後の長い歳月にわたる、メンテナンスの欠如による減少であることがわかるはずだ。そして、メンテナンスの欠如とは、それを担当していた組織が機能しなくなるから生ずる現象であり、国家が…

ローマ人の物語26 賢帝の世紀(下)

被統治者が贈りたいと思うものを受けるのも、統治上の一策なのである。 (24ページ)(ハドリアヌスが人質であったパルティアの王女を返還したことをうけ)外交も戦闘に似て、相手側が予想もしなかった戦術で攻めたときに勝つ。つまり、最も大きな効果を産…

ローマ人の物語25 賢帝の世紀(中)

君主ないしリーダーのモラルと、個人のモラルはちがうのである。一私人ならば、誠実、正直、実直、清廉は、立派に徳でありえる。だが、公人となると、しかも公人のうちでも最高責任者となると、これらの徳を守りきれるとはかぎらない。ラテン語では同じく「…

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている

「目標が達成できるか否かはリーダー次第。リーダーが二年といえば二年。三年といえば三年。そして半年と言えば半年です。現場の話を物わかりよく聞いていたら、三年あっても復興工事なんて終らない」 (110ページ)

ローマ人の物語24 賢帝の世紀(上)

女とは、同性の美貌や富には羨望や嫉妬を感じても、教養や頭の良さには、羨望もしなければ嫉妬も感じないものなのだ。 (61ページ)空洞化とは、まず第一に人間の数の減少からはじまるのだから。 (82ページ)人間とは、身銭を切って投資してこそ、投資…