フォン君去る

akiweb2008-02-25


2週間の滞在を終え、フォン君は帰っていった。
昨日の夜、最後の夕食は手巻き寿司。
「これは美味しい!!!」
と頬張っていた。
ホストファミリーをするといつも感じるのだが、日本食というのは世界に誇れる素晴らしい美味しさで、多くの外国人を虜にするようだ。


彼は中国人の中ではかなり特殊で、本人曰く友人にもっとアグレッシブになるべきだと言われるほど他人の気持ちを考えることができる人だった。ヨーロッパからの交換生から「これまで会った中で最も礼儀正しい中国人」と言われ、メンタリティは日本人と共通するものを持っていた。

そんな彼と様々な話をできたのは大きな収穫で、これまで新聞の中の出来事だった中国という国が俄かにリアリティを持って迫ってきた。
例えば、中国は軍事大国というイメージだけを持っていたが、彼との会話がきっかけで自衛隊と中国の人民解放軍の人数を比べてみた。自衛隊は約24万人、人民解放軍は約240万人。10倍の差があるのだけれど、人口比で比べると変わらない。中国が他国と陸上で長く国境を接していることも含めて、この数字をどう捉えるべきか、などを初めて考えることとなった。


地理的にも近くにあり、これから縁深く付き合っていく必要のある中国に彼のような家族を持つことができたのは幸せだ。
なにより、2週間とても楽しい時間を過ごすことができ、母校の団体にとても感謝している。

謝謝、再見。

(写真は彼のくれた2枚の切り絵のうちの1枚。今年の干支のねずみが2匹に「福」の字。十二支もいっしょなんですね)