ウェブ時代をゆく

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

著者である梅田望夫氏と斉藤孝氏との対談を読み、梅田氏のウェブに対する肯定的な考えや斉藤氏にブログを勧める勢いに興味を持ちました。

ディープに物事を突き詰めていく姿勢やポジティブな考え方が斉藤氏とシンクロしており、対談を通して2人が深く理解し合っていくのが目に見えるようでした。二人は同じステージに立っている、という感じ。

斉藤氏はいろいろな所で目にしていましたが、梅田氏のことは初めて知ったので早速ブログを拝見し、この本の購入に至った次第。


内容もたいへん興味深い。

  • 高速道路の先の高く険しい道(大渋滞)とけものみち、前者は専門指向の楽しい生き方、後者は総合指向の楽しい生き方

・・・「WEBによりプロの入口くらいまでは高速道路を走るようなスピードで行けるようになった」という羽生名人の言葉はどこかで聞いたことがありました。その後の生き方、とくに「けもの道」を示してくれたのは素晴らしい!さらに「けもの道」を選んでサバイバルするには、という観点で書いてある筆者自らの経験はとても説得力があります。

  • プロジェクトが成功するかどうかは、人生をうずめている奴が一人いるかどうかによって決まる

・・・まさにその通りだと思います。会社のシステム構築をお願いしているマイミクのshintanさんやどっかのハゲさんを思い出しました。

  • 大組織で成功できる要素

・・・頷きながら読みました。詳しくはここでは書きませんが、7点挙げています。「自分の生活や時間の使い方を他者に規程される」ことを好まない自分は小組織に移って正解でした。


「自分は何を志向しているか」「何がやりたくて今の仕事をしているのか」を考えながら、本と対話しながら読むことのできた本でした。