みづきさんを偲ぶ会

大学のサークルの先輩、みづきさんが8月に亡くなり、今日偲ぶ会が行われた。

学生の頃はOB旅行で数回お会いしたことがある程度だったが、颯爽としていてとても格好の良い女性という印象だった。

僕が社会人になり銀行に勤めたとき、別の銀行の同じ地域の支店で働いていらした。
銀行の先輩のお供である大手出版社の中で宝くじを売り歩く機会があったのだが、みづきさんに何人かお客様を紹介していただいたこともある。
どのお客様もみづきさんの話になるととても嬉しそうな顔をされ、「あ、流石だな」と思っていた。


2006年の初夏ごろだっただろうか。
サークルの誰かからメールをもらい、みづきさんが癌との闘病生活をしており、ブログを書かれていることを知った。

ブログはあったことや考えたことが赤裸々に書かれており、涙なしには読めない日も多かった。
と同時に、「もし自分が癌になったら」「生と死」「幸せとは」「希望を持ち続けること」などなど、様々なことを考えるきっかけともなった。
大量のコメント、そしてそれらの内容が、多くの人々が彼女に勇気づけられたことを示していた。
特に癌で闘病生活をしている方々に、参考となる情報や、多くの勇気を与えていた。

最後まで希望を捨てず前向きに全力で生きた、人に勇気を与える方だった。


偲ぶ会には中学、高校、大学の友人、社会人になってからの友人、そしてブログを通して彼女を知った人など多くの友人たちが集まり彼女を見送った。
皆さんの挨拶が、何ごとにも一所懸命で、特に人のために全力を尽くしたみづきさんを懐かしみ、また彼女からどれだけ勇気をもらったかを述べていた。

そして最後にサプライズ。
なんと本人からのご挨拶。

偲ぶ会は本人のプロデュース。細くなっていく命の炎の中、式次第を考え、上映する写真を選び、写真にナレーションを入れ、最後の挨拶まで録音していたのでした。


長い短いではなく、自らの命を全うしたみづきさん。
お疲れさまでした。どうぞ安らかにお眠りください。
ありがとうございました。