脱会議

組織で成果を出すために、「誰が、いつまでに、何を、どれくらい、どのような方法で実施するのか」についての行動計画を決め、実際の結果と予測とのギャップを埋めるために「何をどう改善するか」を考えるのがマネジメントの基本です。
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会議とは、PDCAサイクルを正しく「回す」ための、マネジメントの「道具」だと言えるのです。
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正しく検証できるようにするために、、必ず定量表現を使う。4W2H(いつ・誰が・何を・どこへ・どのぐらいの量・どのような方法で)を決める
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4W2Hによって定めた目標が良いものかどうか判断するためには、「SMART」という基準を使います。SMARTとは、「具体的(S)」「測定可能(M)」「チャレンジすれば達成可能(A)」「組織にとって達成する意義がある(R)」「期限が決められている(T)」です。
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「スタートが良ければ、半分は成功したようなものだ(Well begun is half done.)」という格言があるように、スタート時期をハッキリと決めるのは、プランニングの肝です。会議では、必ず「いつからスタートするか」をコミットしてもらったうえで終了しましょう。
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ロックの対象となるのは、基本的に「できない理由のない行動」でなければなりません。自分の力ではどうにもならないことに対しては、初めからロックしないようにしましょう。
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チェックすべきなのは、各個人が計画通り行動したことで、想定された成果が出たかどうか、についてです。
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ピットインする前に、チェックすべきことはすべて終了させているのは当たり前のことです。
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会議資料に必要なのは比較です。それしか求められていないと言っても過言ではありません。そこで、目標に対する実績を比較し、視覚的にわかりやすくするために、グラフを活用しましょう。
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どの会社でも、この改善「A」についえは、定期的に会議を持ちます。くどいようですが、この会議で検証「C」はやりません。進捗確認や報告事項は、会議の前に資料などで終らせておいてください。
「A」の会議には、ポイントが2つあります。
・会議の前に成果とのギャップをチェックする
・ギャップを埋めるための改善案を事前に提出しておく
改善案を考えるためには、とにかく出席する参加者からさまざまなアイデアを出してもらうことが重要です。アイデアの基本は「発散」と「収束」にあります。・・・メンバーが一堂に会して・・・発散させるのは時間がかかります。・・・事前に改善案を提出してもらいましょう。
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内部に対してもブランディング活動を行わなければなりません。インターナル・ブランディングとは、店舗の環境や、販売員の接客態度を改善し、そこで働く従業員すべてに企業のブランドを意識させ、積極的に関与してもらう取り組みになります。
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ドラッカーはこんな言葉を残しています。
「方向づけのない会議は迷惑なだけにとどまらない。危険である。」
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どんな小さなことでもいいと思います。こうした気遣いが増えれば、職場はずっと良くなります。
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